ENGINEERING&RUN

26.2マイルを走る僕の旅

自分で新しいサービスを作るにあたってのコツ

今まで何個も自分でWebサービスを作ってきたけど、完成までいくパターン、いかないパターンとあったのでメモとして残す。

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失敗したパターン

完璧主義だった

きっちりしたコードを書いて、テストまで用意して…と張り切りたくなる気持ちはわかるが、小規模の開発であれば最低限の機能があれば良いし、リファクタリングの必要性もそこまでない。
本当に起業を考えている人であれば一回汚いものでも動くものを作って、作るエンジニアが入って来るか資金が入って外注し作りなおすほうが良い。
前にココナラの話を聞いたときにも、システムを全部作り直したとのことだった。

技術的に高度なことをしすぎた

技術を差別化ポイントとしているならまだしも、変に高度な技術を使う必要は全く無い。
複雑なアルゴリズムを使えばその分メンテナンスもしづらくなる。
インフラもロードバランサなんか最初はいらない。最初のユーザーなんて数人、数十人。
またフロントでもJavaScriptを使い過ぎないほうが良い。
ユーザーは別に自動スクロールやアニメーションをそこまで求めていない。
労力をかけすぎて疲れて開発を辞めてしまうことが一番のリスク。
何よりもリリースすることをゴールとしよう。

なんでも自作にこだわりすぎた

最初にデザインを凝りすぎて、でも結局納得いくデザインができなくて開発が止まってしまう。
そんな経験がある人も多いはず。
全部自作する必要はない。
外部のテーマサイトのテーマを使おう。
themeforestなどはものすごい数のテーマがある。
themeforest.net

有料テーマもコストパフォーマンスを考えると決して高くはないはず。
ロゴとかもココナラやfiverrを使って依頼してしまおう。
500円前後で簡単なロゴができてしまう。

coconala.com

www.fiverr.com

成功したパターン

周りに宣言をした

人は心が弱い生き物で、休みの日を使った開発だとなかなか続かない。
それは当然のことで「責任感」が無い為だ。
誰かにやらされるというよりは、「自分がやらねば」という意識だ。
そんなときは無理にでも周りに宣言をすると良い。こんなサービス作ってます〜とデザインだけでも見せたら良い。
そうすることで「嘘はつけない」という気持ちと責任感が働き、最後までやり切るモチベーションにもなる。

時間を決めて開発した

毎日帰宅後1時間する!土日のどちらかは8時間開発にあてる!など、具体的な時間を決めて開発をすると継続しやすい。
開発のリズムを作らなければ継続はできない。
人の心は弱い。これを自分で理解したうえでサービスを作らなければいけない。

まず初日に何かしらの形に残した

手書きのデザインでも、テンプレートを作ったモックアップでも何でも良いので、初日に形に残してしまおう。
「一歩踏み出した感」がなければその後の開発には繋がりにくい。
一番効果があったのはランディングページを作ってしまうことだった。
ペライチなどのサービスを使って作り、公開日まで記載したうえで一歩踏み出してしまうのが良い。

peraichi.com

こんなとこだろうか。
但し、ここからユーザーが集まるかとか、あるいはマネタイズまでいけるかというのは別の話になる。
今後記事にしていきたいけど、個人のWebサービスでもできるプレスリリースや、拡散の方法もある。

とはいえ、何もものがないとユーザーが集まる以前だ。
下手なものでも作ることで仕事に繋がることもある。
実際にフリーランスになってはじめての仕事は自作Webサービスのおかげでもらえた仕事だった。

何個ものサービスを出した今でも、新規のサービスを作るときには心が折れそうになることがある。
そんな人達が励まし合い情報交換できる場があればいいのにと思う。
今後作っていくか、誰かが作ってくれればいいなーと淡い期待を抱いている。